日帰りでも楽しめるリーズ城(Leeds Castle)

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今回紹介するのはリーズ城です。 ケントの田園地帯の中心部にあるリーズ城は、2019年に900周年を迎えました。1119年にロバート・ド・クレヴクールがノーマンの拠点として築城したのがリーズ城の始まりです。

このリーズ城の航空写真は、おとぎの国に出てくるような風景ですね。女性に人気のある理由がよくわかります。

By Chensiyuan – Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=60956554
リーズ城の航空写真

メルヘンチックなリーズ城は、ロンドンからそんなに遠くないので、日帰りでも観光可能です。

ヘンリー8世のための壮大なチューダー宮殿となった時代を経て、現代までの歴史をこの城を訪問してたどることができます。

リーズ城(Leeds Castle)とは

リーズ城はノーマンの拠点でした。6人のイングランドの中世の女王の私有財産となった城です。そして、ヘンリー8世とアラゴンの彼の最初の妻キャサリンによって使用された宮殿でした。

現在ではイギリスで最も有名で人気のある歴史的建造物の一つとなっています。

最初の石造りの城は、1119年にウィリアム征服者の息子ヘンリー1世の治世中にノーマン男爵によって、レン川の島に建てられました。1278年、1世紀半後、それはカスティーリャの女王エレノア、エドワード1世の最初の妻の所有となりました。

次の300年間、城は王室の住居となっていましたが、その後は個人所有のものになりました。そして、最後の所有者となったのが、イギリス貴族を父に、アメリカ人財産家の母を持つ、レディ・ベイリーとよばれる女性でした。

1974年に亡くなったベイリー夫人は、民間の慈善団体であるリーズ城財団にリーズ城を託しました。

インフォメーション

ロンドン中心部からリーズ城までは、車だったら1時間くらいで行けます。(駐車場は無料です)

電車の場合、ビクトリア駅からAshford方面行に乗り、Bearsted駅下車。所要時間は約1時間。駅から、夏期間(4~9月)はシャトルバスwww.spottravel.co.uk/leeds-castle)が定期的に運行中で、約10分ほどで到着します。

冬期間は不定期となっていますので、行くときにシャトルバスの運行時間を確認してください。

リーズ城の入場料は、大人24.50ポンド、学生・シニア21.50ポンド(ちょっとお高めですが、チケットは1回購入するとその後1年間無料で入場できます。何回でも足を運べます)

宿泊施設として、コテージや、16世紀に建てられたメイデンタワー、屋外テントでのグランピングなどが準備されています。行く前にオフィシャルサイトでご確認ください。

見どころいっぱいなので、宿泊も検討してください。

リーズ城の見どころ

貴婦人の城という異名を持っている通り、リーズ城は女性のための城であり、外観も城内にある調度品も女性好みに仕立てられているのでとても人気が高いのです。13世紀から女王6人もの居城になった上、16世紀にヘンリー8世が妻のために再建築した城なので、それもそのはずですよね。

リーズ城内のインテリアは、派手さはないものの、上質のものです。まさに夢見る乙女の世界のように感じることでしょう。

By Chensiyuan – Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2110177
ダイニングルーム
By Richard Croft, CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=13707047
シェリー夫人のためにステファン・ブーディンによって設計された図書館

リーズ城の最後の個人の所有者となったレディベイリーの部屋もあります。他の部屋とは違って落ち着いた品のある部屋ですね。

By wolfgang.mller54 from Niedersachsen /Germany – Schlafzimmer, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=52248341
レディベイリーの部屋
By Basher Eyre, CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8557131
レディ・ベイリーの個室内の靴

地下にはワインセラーや中世時代の甲冑が展示されています。ビンテージでしょうか。

By xorge – IMG_3093, CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=67526699
シャンパンのワインセラー
1640年ごろの南北戦争で使われた甲冑

イングランドを代表するカントリーガーデンとレゴランド

イングランドを代表するカントリーガーデン」というテーマで作られたリーズ城のガーデン。果樹や花、ハーブがきれいに植えられています。

リーズ城の堀や池では、ブラックスワン、白鳥、アヒル、カモなどの多くの鳥類が優雅に泳いでいます。また、城のガーデンを見ながら、堀を遊覧船で回る事もできます。豊かなリーズ城の自然を、思いっきり堪能できるでしょう。

By Adusha – Own work, CC BY 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=14983291
湖に浮かびリーズ城
By Herry Lawford from Stockbridge, UK – Leeds Castle, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=63984319

広大な敷地はピクニックするのにうってつけ。ゆっくり散歩するだけでも、さわやかな気持ちになるでしょう。

By Basher Eyre, CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=14300351
庭園と広々としたグランド

広大な庭には、生垣の迷路、グロット(人工洞窟)、ゴルフコース、さらに世界でも珍しい犬の首輪博物館、7歳から14歳を対象にした二つの城をテーマにした遊具アドベンチャーエリアであるレゴランドがあります。

By Kazimierz Mendlik, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=59123237
レゴランド

巨大な生垣の迷路に鷹狩りショー

2400本のイチイの木を植えて作られた巨大迷路があります。本当に出られなくなってしまっては大変です。(途中に上から見られるところがあるので大丈夫)でも、途中でトイレに行きたくなるかもしれないので、ちゃんとすましてからチャレンジしてくださいね。

By Chensiyuan – Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2113009
イチイの木の迷路

フクロウや鷹を使った、猛禽類のショーも基本的に毎日行われています。鷹が目の前を飛び回るショーは、迫力がありますね。

ゲートハウス展

リーズ城の古代ゲートハウス内の展示場は、城の900年以上にわたる歴史をうかがい知ることができます。歴女必見ですね。

By Adrian Tribe – Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=35796575
ゲートハウス

以上、リーズ城を紹介しました。特に女性の方には人気の観光スポットとなっていますし、ロンドンからも近いので、日帰り旅行も可能です。何回でも行ってみたいところですね。

行かれた方は、感想をお聞かせください。

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