今回は、ノーザンランドのアニック城を紹介します。ノーサンバーランドには他のどのイギリスの郡よりも多くの城があります。その中には、900年以上にわたってノーサンバーランドの中心的な城、ウィンザー城の次に、すなわちイギリスで2番目に大きな居住城であるアニック城があります。
アニック城(Alnwick Castle)とは
お城はなだらかなアルン川沿いにスコットランドからの攻撃を防ぐための要塞として、11世紀に建築がスタートしました。円柱と多角形柱の建物が連なるその姿は、イングランド各地に見られるノルマン様式建築でデザインされ、何度か増築を繰り返してきました。
城は1309年以来、パーシー家の本拠地ですが、城の要塞としての役割はなくなりました。その非常に印象的な建築のために、ハリーポッターやダウントンアビーのようなヒット映画やテレビ番組の撮影場所として使用されてきたのです。
現在の公爵と彼の家族は城に住んでいますが、その一部しか占められていません。その城は夏の期間だけ一般に公開されています。アニック城はウィンザー城に次いで、イギリスで2番目に大きな居住城となっています。
お城の横には巨大なアニック庭園が併設されています。

アニック城
アニック城への行き方
アニック城へはロンドンから車で、6時間くらいかかります。
ロングバケーションであれば2,3日滞在するような予定を組むといいですね。
電車はキングスクロスから、LNERエジンバラ行きでアルマス(alnmouth)まで3時間40分。そこからバスでアニックガーデンまで約10分。
城好きの方はここを拠点に古城を巡るといいでしょう。
アニック城の見どころ
古城らしい風格のある外観
1096年にアニック男爵がスコットランド人の侵入を防ぐ為に建設した要塞でした。その後、ノーサンバーランド伯爵パーシー家(後のノーサンバーランド公爵)の所有となっており、現在も使用されています。

エントランス

要塞の大砲
アニック城の内装と絵画
内装は洗練されており所有者の趣味の高さが伺えます。各部屋にかかる絵画の質の高さも見ものです。クロード・ロランやロレンツォ・ロット、ヴァン・ダイクなどの有名な画家の絵が展示されています。

イギリスの大人気ドラマ「ダウントン・アビー」のロケ地といえば、イングランドのハイクレア城が有名ですが、実はここアニック城でもドラマの撮影が行われました。
シーズン4のクリスマススペシャルでグランサム伯爵一家が狩猟のために訪れた、ブランカスター城としてここアニック城が登場しています。
素晴らしいお屋敷ですね。繊細な壁の装飾や、家具や置時計、陶器、暖炉などその豪華さに目を奪われてしまいます。
ハリー・ポッターの撮影が行われた城

ハリーポッター映画の本拠地
アニック城はなんたって、ハリー・ポッター(Harry Potter)第1作でマダム・フーチの飛行訓練が行われたところです。
ハリー・ポッターのイベントが行われているので、興味のある方は事前に調べてから参加してみてくださいね。

その他にも「ブラックアダー」、「ロビンフッド」などの映画においてもこの城が撮影場所として使われています。

インフォメーション
開城時間– 10:00am – 5:30pm(最後の入場は午後2時30分)
チケット 大人- £18.50 となっています。
詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。
アニック城近辺
アニック城のまわりに楽しめる庭園や博物館などがあります。
アニックガーデン
庭園には現在、中央のカスケードを中心にさまざまなテーマの植物が植えられています。世界最大と言われるチェリー果樹園、ポイズン(毒)庭園、バラ園を含む12エーカーの蛇行した壮大な庭園には、120台のウォータージェット機と世界最大のツリーハウスレストランのあるグランドカスケードがあります。


ポイズンガーデンの入り口
ポイズンガーデンは薬物教育としての側面もあり、アサ、コカ、ケシといった薬物の原料となる植物も植えられています。
アニックガーデンの入園チケットはアニック城とは別です。
大人£14.85です。事前の予約を取りましょう。アニックガーデンのオフィシャルサイトをご覧ください。
ライオンブリッジ

ライオンブリッジ
フュージリアーズ博物館

将校の制服
博物館には、1674年から現在までのロイヤルノーサンバーランドフュージリアーズとその前身連隊の歴史が展示されています。また、連隊に従軍中にビクトリア十字を授与された兵士を記念した蒸気機関車「プライベートEサイクスVC」の銘板などのアーティファクトも展示されています。
開館時間 午前10時~午後4時(月曜日と火曜日は休館です)
入場料 £7
詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。