織田裕二の「アンタがいるってことは、派手なことが起こるってことだろ?」というセリフが印象的だった「アマルフィ 女神の復讐」で、私が知るようになったアマルフィーです。撮影はローマ中心にポジターノや、アマルフィーで行われました。
エメラルドの洞窟とは
エメラルドの洞窟は、イタリア・ナポリの南、ソレントからサレルノまでの約50kmに及ぶアマルフィ海岸にあります。
切り立った断崖とエメラルドの海が複雑に入り組み、その美しさは世界一ともいわれています。まあ世界一は世界あちこちに存在しますので、私的には世界で二番目と思っています。(詳しくはこちら「世界で二番目に美しいアマルフィー海岸」をご覧ください)
くねくね曲がったアマルフィー海岸沿いには美しい街が点在し、温暖な気候と風光明媚な景色ゆえに、イタリア屈指のリゾート地となっています。

そのアマルフィ海岸に位置するコンカ・デイ・マリーニという街の入り江に、アマルフィ海岸の宝石と呼ばれる「エメラルドの洞窟(Grotta dello Smeraldo)」があります。

この鍾乳洞は1932年に地元の漁師が見つけたそうです。その名の通り、洞窟内の水面は自然光がこもれていてそれがエメラルド色に輝き、宝石のような美しさとなっています。
エメラルドの洞窟はどのようにしてできたか
エメラルドの洞窟は、鍾乳洞となっています。日本にも各地に鍾乳洞がありますね。この洞窟(鍾乳洞)は、アマルフィ海岸一帯の地殻変動により、崖の一部が崩壊したり裂けたりしたことによって、できたと考えられています。

この洞窟に入るには、地下でつながった海から侵入することができました。地元の漁師が崖にあるこの小さな穴を発見するまで、知られていなかったようです。
この洞窟に入ると、外海と地下でつながった海水湖があります。
そして、昼間(天気のいい時)は海とつながっている部分から太陽の光が差し込んできて、海水湖を照らすのです。
太陽の反射光が海水面を照らすと、なんとエメラルド色に変化させるのです。このことから「エメラルドの洞窟」という名前がついたのです。
このエメラルド色は光の屈折の変化でターコイズブルーに変化することもあります。この洞窟の中で神秘的な光景を目にすることができるのです。
エメラルドの洞窟への行き方
まずは、無料駐車場に車を留めます。

さて、ここから海岸線まで階段で降りるの?30メートルくらいはありそう、大変だー、と思っていたら、なんとエレベーターがあるではないですか。
結構な高さなのに、エレベーターの行先は0と1しかない。

エレベーターを降りるとトンネルの向こうがエメラルドの洞窟の入り口です。
5ユーロ払って入っていきます。

フレンドリーで怪しい船頭さん
中に入ると、20名程度乗れる船で洞窟内を見学することができます。

この船頭さん、日本語も使ってきます。日本人観光客も多いということでしょうね。結局、チップ頂戴みたいなことになるわけです。二人の船頭さんが、「チップいくらもらった?おれは・・だぜ」「俺の方が多いぜ」みたいな会話をしていました。


そして、ボートの船頭さんがオールでパシャパシャと水を跳ね上げると、水しぶきがキラキラと宝石のように煌きます。美しすぎます。
いかがでしょうか。一度は行ってみたいと思っていました。確かにきれいでしたが、何せ洞窟なので、壮大な自然を楽しめるわけではありません。
アマルフィー海岸は、確かに美しい観光地です。でも日本にはもっと素晴らしい景観を見ることができるなあ、と日本の良さを思いめぐらしているところです。