動物ウォッチングでストレス解消(キツネ)

ロンドン生活

どのようにしてそのストレスを解消できるでしょうか?

その一つは、かわいらしい動物をウォッチングすることです。のんびりゆっくりね。

アニマルセラピー。昨今、世間でその効果が高く評価されています。動物と触れ合うことで、精神が癒されストレス解消にも繋がるということです。

ロンドンでは、庭や公園などでなんと野生のキツネをよく見かけます。もちろん直接触れることはできませんが見ているだけで癒されますよ。

日本でも農村部ではたまに見かけることがあります。夜の田舎道をドライブしているときに、畑の中をかけているキツネを見かけたことがあります。しっぽがふわーふわーと言う感じでした。でも近くで見かけたことはなかったです。

大都会ロンドンでは、なんとキツネをよく見かけます。東京であれば、大変なニュースになるのではないでしょうか。でも意外とキュート!

ロンドンにはどのくらいのキツネがいるのか

ロンドンに住みついているキツネは害獣で、1平方マイルあたり約28匹のキツネがいます。つまりロンドンには、約15000匹いることになります。ピーク時は20000匹いたそうです。キツネは、レストラン、テイクアウトの店、ホテル、パブ、食品加工会社からの廃棄物食品などの残飯を標的にしています。

bouquetjauneさんから拝借いたしました

ロンドンのキツネはいつから生息

1950年代後半、自然史協会は、キツネがロンドンの一部で普通に見られるようになっていることを記録しています。70年代初めには、ロンドンのあちこちに住み着いていました。

キツネが戦後に住み着いた一つの理由は、キツネのための完璧な住まいを提供する庭園や小屋のあるロンドン郊外の居住地が広がったことにあります。楽して餌にありつけてしかも快適なねぐらが提供されたことで、ロンドンにおけるキツネの定着が、今まで続いてきたわけです。

ロンドンのキツネはどのくらい生きるか

ロンドンのキツネの人生は生易しいものではないようです。

普通、野生のキツネは12年から15年の間生きることができるようですが、ロンドンのような大都市の環境ではほとんどのキツネは約2〜3年間しか生き残れないといわれています。

その理由として、キツネの約半分は道路でひかれて死にます。つい先日も歩道のわきに車に引かれて死んでいるキツネに遭遇しました。

また、キツネの子供の80%は大人になる前に死ぬようです。そのうちのいくらかは、飼い犬や猫によって攻撃されて死んでいます。

キツネは雑食で飼い猫を追いかけることがありますが、攻撃することはめったにないそうです。でも、ウサギやモルモットのような小さなペットは、ロンドンのキツネから危険にさらされる可能性があるので、安全なかごや小屋に入れて飼う必要があります。

ロンドンのキツネはなぜ害獣になるのか

ロンドンのキツネが害獣になる理由としてあげられるものをまとめると・・・

  • 家庭のゴミ箱の中を荒らしたり、レストランなどで路上に出されたゴミ袋を引き裂いて食い散らしたものをネズミなどが食べに来ることによって害獣が増えてしまいます。
  • キツネは尿や糞をして自分のテリトリーをマークします。
  • キツネは病気を伝播させます 。トキソカリ症Toxocariasis(イヌネコ回虫症)が最も一般的な感染症です。
ポプラの木にマーキングしていくキツネ

トキソカリ症(Toxocariasis)とは

犬・猫・豚・鳥などに寄生する幼虫や虫卵が人に感染することで起こる病気です。

感染した動物の排泄物や生肉を食することで感染します。内臓への回虫の侵入によって、発熱・だるさ・食欲低下などが起こることがあります。

診断方法は、糞便中のトキソカリ回虫がいないかを確認したり、血液中や髄液などの中にトキソカリ回虫の抗体の状態を確認したりします。

トキソカリ症の治療には抗寄生虫薬を用いますが、トキソカリ症が心配であれば、専門医を受診しましょう。

キツネを遠ざけるには

害獣ですので、できればキツネを遠ざけたいですね。その方法として、つぎのことを行なうといいとされています。

  • すべての廃棄物食品が安全に包まれ、簡単に接近したり転倒したりすることのないゴミ箱に保管されていること。
  • 屋内(自宅の庭など)でも屋外でも食べ物を捨てないでください。屋外での食事では、庭にあるテーブルの下や皿の上に残された残飯は、キツネを誘い出す可能性があります。キツネにえさを与えることはもってのほかです。キツネのために定期的に餌を提供しないでください。

キツネの保護のために動く人もいる

流石イギリスですね。害獣であっても動物保護のために政府に請願して、活動している団体や個人もあります。

次のようなコメントを見つけました。(日本語に訳してあります。)

ポール(45歳)は以前にキツネのために食べ物を出しました。

「私はキツネが素晴らしい存在だと思う。それは常に歩道に沿って歩いているキツネを見て私を笑顔にしてくれます。私は庭でキツネに餌をやってきました。都市の風景に少し野生の自然が染み込むのを見るのはうれしいですね」

テリー(35歳)はリッチモンドに住んでいて、キツネが大好きだと言います。

「何年も前に、私が育った家の後ろに小さな木がありました。地元の肉屋は、通常はゴミ箱に入る肉の切れ端を取っておいて、私はそれらをキツネの住処に持って行き、朝の早い時間にキツネの家族を養っていました。夜明け方、家に帰る途中でキツネが通りを歩いているのを見るのはとても好きでした。」

結論:キツネには餌をやらずに、遠くから観察しましょう。出会ったらラッキー!ですね。ストレス解消です。

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